デザインはお客様とじっくり話し合い、生地をお選び頂き、デザインブックなどの資料を見たり、ご希望を伺いながら、デザインを起こし形にしていきます。
その後採寸に入り、お客様の体型をより細かくしっかりと把握し、最も体型が美しく見えるラインを出して行きます。
デザインが決まれば、生地は「地のし」といって、出来上がり時に「地の目」がずれないよう、蒸気をかけて整える作業に出します。
デザインされたものを製図し、生地を裁断台に中表にして平に広げ、縦横の地の目がきちんと合うようにしっかりと整え、型紙を並べて裁断します。

その後、型紙に添ってしつけ糸で型紙の外側に印を付けて行きます。
次は「芯添え」という作業をしていきます。芯地は、表となる生地の張り具合やその生地の厚さなどによって使い分けています。裁断した身頃の、それぞれの部分に芯地をのせてしつけで止めます。
その後、左右対称ではない身体のバランスをとりながら仮縫いを進めます。お客様の動き易さを考えに入れ、美しい線を出してゆきます。
オーダーの場合は、襟・ポケット・身頃・袖などの各部分ごとに完成させ、最後に身頃に袖をつけて仕上げとなります。特に襟の部分は手仕事の良さが顕著に表れる箇所。また、生地やデザインによって全く仕立ては違ってくるので、どんなデザインでもこなせる熟練した技術が要求されます。
最終段階。出来上がった身頃にボディで袖を再確認しながらピン打ちをして縫い上げます。その後、仕立て上がって来たお洋服を、店主自らが細部に渡り細かくチェックしていきます。ちょっとしたことでも妥協せず直していく手間を惜しまないことで、長年愛用し着用できる1着が生まれます。
当店では、高度な技術を持つ職人が、一着一着心を込めてお客様に喜んで頂ける様にお作りしております。

ノーブルパール 中央区銀座8-7-11 銀座富士ビル 問合せ☎ 03-3571-1572